ORNELLAIAのオーナーファミリー フレスコバルディ家の邸宅訪問 天空のお城。
フィレンツェを800年間牛耳ってきた名門、フレスコバルディ侯爵家です。
長い歴史の中で、音楽家や作家、詩人、政治家、貿易商など 数多くの著名人を輩出してきた名門中の名門です。
中世から時間が止まったような、トスカーナの景色が広がるこの土地に溜息です。
1100年代からの血筋を引く、本物の貴族が登場! LAMBERTO FRESCOBALDI VICE PRESIDENTEが登場し、お食事会に招かれました。
貴族(きぞく)とは? 血統や門地のゆえに社会的特権を認められている人やその一族、またはその身分。
多くは世襲されるが、特別な功績により新たに貴族になることもある。
※独身貴族は、この限りでは無い。
また、タレントのヒゲ男爵は、自称貴族。
世界有数のトップワイナリーの中でも、その象徴の一つとして周知されているオルネッライアは、フレスコバルディ家所有のもと大きな進化を遂げました。
オルネッライアは、アテムス、マッセート、ダンザンテ、ルーチェ・デッラ・ヴィータ、フレスコバルディの6大エステートであるニポッツァーノ、カステルジョコンド、ポミーノ、アンミラーリア、カスティリオーニ、レモーレと同じく、一族が所有するエステートの一つです。
三大ボルゲリと呼ばれる「オルネライア」。
フィレンツェの名門アンティノリが生み出した、スーパータスカンです。
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロのブレンドで造られるオルネライアに対し、メルロのみを使用したもうひとつのオルネライアの伝説的ワインが、マッセートです。
そもそも、ボルゲリと言えば、スーパー・タスカンの聖地とも言える場所。
これらの偉大なワインが、ボルゲリに集中しているのは偶然ではありません。
かつて、このボルゲリの一帯を統治していたのが、ゲラルデスカ侯爵家。
その侯爵家に男系の跡取りがいなくなり、当時の当主であったジュゼッペ氏の二人の娘がアンティノリ家とインチーザ・デッラ・ロケッタ家に嫁ぎました。
インチーザ・デッラ・ロケッタ家は、ボルドーを使用した元祖スーパータスカン「サッシカイア」を、一方、アンティノリ家は、「オルネライア」を生み出します。
つまり、サッシカイアとオルネライアは血縁関係にあり、 設立当初はとくに、サッシカイアからオルネライアへ ワイン造りのアドバイスも行われていたと言います。
オルネライアの誕生は1981年。
「ソライア」や「ティニャネロ」を造ったアンティノリ家の当主ピエロ・アンティノリ氏の弟にあたる、ロドヴィコ・アンティノリ氏は、ワインのセールスのために繰り返しカリフォルニアを訪れており、カリフォルニアでのワイン造りを考え移住しました。
しかし、そこでカリフォルニアワイン造りの重鎮アンドレア・チェリチェフ氏から、故郷ボルゲリの可能性に気付かされ、母から受け継いだボルゲリの土地へ戻ることとなります。
受け継いだ土地は、沖積土や火山性土および海底土が混じり合った独特の土壌で、水はけと空気の循環が良く、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、プティ・ヴェルドといった国際品種の栽培に適していました。
土壌により合う品種として、ボルドー品種の樹を植樹し、オルネライアが誕生しました。
収穫は、全て手摘みで行っています。
ブドウを丹念に選別し、独自の個性を表現できるよう各区画ごとに別々に醸造を行っています。
収量を抑え、細心の注意を払われて生み出されたワインは、世界屈指のワインとして数々の賞を受賞。
2001年にはワインスペクテイター誌にてTHE TOP 100 WINESにて第1位を獲得し、世界有数のワインメーカーとしての地位を不動のものにしました。
2005年からは、トスカーナの名門フレスコバルディ家が形成するテヌータ・ディ・トスカーナの傘下となっており、 現在も世界中で高く評価されています。
南アフリカの天才であり、奇才のWilliam Kentridge ウィリアム・ケントリッジ 2015年を一言で表すと、 「Il Carisma(カリスマ性)」。
トスカーナの収穫を経験した彼は、ワイン造りに関わる人間の労働力を理解したと言います。
仕事とテロワールの組み合わせによって作られた深みのある風味。
テーマは、ワインを作ること、そして主に収穫のことです。
ラベルは、作業中の人間と機械の間の親密さを示唆しています。
南アフリカの天才であり、奇才のWilliam Kentridge シャトームートンロートシルト2016 年のラベルでもお馴染み。
偉大なワインは何よりもまず楽しむものであると同時に、尊敬と節度を求める文化の伝統とも不可分である、との同氏の思いが込められています。
伝説的な生産者、オルネライアの限定アートラベル カリスマ 力強く、官能的な、唯一無二の味わい。
年間を通じて、温暖な地中海性気候はカリフォルニアに良く似ています。
夏は40℃を超えることもありますが、海からの冷気のおかげで、一年中穏やかな陽気が保たれます。
2015年ヴィンテージは非常に優れた年、ワイン造りに適したお手本のような年でした。
標準的な冬に続き、数日の零下の日もありましたが温暖で適度な雨量により4月が始まって数日の間に発芽しました。
春は乾燥して天気が良く、ブドウの生育にとっては理想的な条件で5月末には既に花が満開となりました。
6月からは雨量が減り水ストレスが高まっていきました。
7月は1ヶ月ずっと最高気温30度を超える日が続き、特に暑く乾燥した期間として記憶に残るでしょう。
雨不足と熱波により、ブドウの成熟が止まり、早い時期の収穫が必要になるのではと懸念されました。
幸いにも8月10日頃に激しい雨が降り、再びブドウの成熟が進み 、成熟の最後の段階はとても爽やかな気候となりました。
この冷涼ながらも日照量の多い天候は 、収穫の期間中ずっと続きました。
その結果全ての畑の区画のブドウが完璧な成熟状態、つまりフレッシュで生き生きとした芳香成分の質とポリフェノールが完熟状態となり、芳醇ながらシルクの様に滑らかで柔らかいタンニンを備えた状態になるのを待ったことにより、収穫は非常にゆっくりと行われました。
8月29日にメルローの収穫から始まり、10月12日にカベルネ・ソーヴィニヨンとプティ・ヴェルドの最後の収穫が終わりました。
醸造と熟成 15kg容量のかごを使用し手摘みによる収穫を行っています。
除梗前と除梗後の2回にわたって丹念にぶどうを選別し、続いて軽く破砕。
醸造は各品種、区画ごとに別々に行っています。
アルコール醗酵はステンレスタンクを使用し、26°C~30°Cの温度で2週間行い、そのまま引き続き10~15日間のマセラシオン(醸し)を行っています。
マロラクティック醗酵はステンレスタンク内で始まり、樽(新樽25% 、1年樽75%)に移した後終了。
ワインは完全に温度管理されたセラーにて15ヶ月間熟成を行いました。
バリック樽内での熟成が始まった12ヶ月後にブレンドの工程を経て、再び樽にてさらに3ヶ月間熟成を行いました。
そして、瓶詰め後更に6ヶ月間の瓶熟成を行った後出荷しています。